退去時の注意すべき事

退去の申し入れをする時は、まず契約書を確認して退去の予告期限をチェックしましょう。予告期限を過ぎてから退去の申し入れをした場合は、申し入れをした日から起算し、その予告期間に相当する日までの家賃が発生しますので注意しなくてはなりません。続いて退去時のマナーについて説明します。

退去する時は、その部屋に持ち込んだ荷物をすべて出して部屋を出来るだけ綺麗に掃除しておきましょう。要らなくなった家具や粗大ゴミなどを放置して退去してはいけません。
もし放置していった場合は、その処分にかかった費用や放置しておいた期間の家賃が、敷金から差し引かれる事にもなりかねません。また、日常的な清掃が不十分な場合などは、専門業者によるクリーニングが必要だと判断されるので、その費用を請求される事もあります。

では続いて、引き渡しの際の立会で注意しておきたい事を説明します。経年劣化や通常使用による損耗は、貸す側の費用負担で修理するのが原則なので、退去時は大家さんや管理会社の立会のもと、物件の状況を確認します。借りる側の使用方法に問題があり損耗したと判断される可能性もあるので、立会の際にはそれらに気を付ける必要があるでしょう。
また、立会確認の時に、「原状回復同意書」などに署名捺印する様に言われる事もありますが、自分が納得できない場合はそれに署名捺印しない様にして下さい。
いったんそれに署名捺印してしまうと、後から「あれは自分のせいで損耗したのではない」と言っても認められない場合が多いからです。